Appleの戦略 巨大アップルモールの実現
iPhone OS 4.0のキーノートの全訳をやってみて
完全にキーノートを理解した結果。
アップルのSteve Jobsのやりたいことが
見えてきました。
アップルが、iPhone + iTunes Genius + internetラジオ + 回線会社との契約等で
経験した、あらゆる商行為から、
以下の結論が出ました。
iPhoneをいじり倒して、一番アップルに金が落ちる方法は、
iPhoneという巨大アップルデパートにユーザをどっぷり
つけ込んで、
デパートから一歩も出させない、
ネット上に浮遊させない。
その中で、広告と口コミ(twitter)で、アプリ購入とアプリ内購入(こっちのほうが巨大です)を
推進し、
最終的には、Amazonさえ排除してしまう、
巨大アップルワンストップストアの実現です。
iPhoneが巨大モールオーナで、
アプリが、各店舗と行ったほうが正しいかもしれません。
とてもおそろしいです。
何が恐ろしいか。
それは、アプリ内にとどまり、OSの内部をいじれないようなしくみにより、
ネット浮遊させず、アプリ内広告の販売とホスティングをすることにより、
ネットでは、測定できなかった、
ユーザの導線がすべて計測できるということ。
すなわち、ユーザのモバイルライフの動きのすべてをAppleにプロファイリングされると
いうこと。
何を購入したか。何に興味を持ったか?何の広告のアプリを何回見たか。
どのビデオをクリックしたか。
すべての、購入情報、興味情報、アプリ作動時間をすべて、データとして
Appleが持ち、そのプロファイリングを武器に、広告主に、
効果的なターゲットマーケティングを提供できるということ。
これは、広告主にとっては、ものすごく広告効果が測定しやすいのです。
いままでだと、これは、誰にも実現できなかったこと。
巨大Appleモールで、アプリショップ漬けにされたユーザは、
その中で、いろんなコマーシャル漬けにされ、それを見たユーザ同士で、
口コミで広がり、どんどん、いろんな商品を購買し続けるという構図。
そして、
Appleの言うことを聞かないアプリ開発者の排除と、
Appleに金の流れのないしくみをOSのupdateによって排除、
Appleに不都合なAPIについては、OSのupdateによって機能の削除。
Appleにとって、都合のよりtwitterデフォルトクライアントでの、都合のよい口コミのしくみを構築。
かつて、Microsoftが周辺機器ベンダーにやっていたことを、
アプリ開発ベンダーコントロールをすることによって、
独占、囲い込みを行うという戦略なのです。
iAd+App間行き来+twitter+Skypeで、検索せずに、なんらかの購入をさせて、
その購入のすべてに、システム料金を要求するしくみなので、
金を取るしくみとしては、
MSどころじゃないです。
しかも、貧乏人と倹約家とエロい人間は、Android端末に飛ばしてしまって、
お金持ちをiPhone端末に囲い込んで、
モバイル検索市場を、無価値にしてしまおうという戦略です。
でも、どうしてなんでしょうね。
こんなことをしているにもかかわらず、
まったく、腹がたたないのです。
MACユーザだからでしょうかね。
むしろ、そういった有料アプリに金を払ってしまうような人種は、
「荒れない」人種なので、
ありがたいかもしれないとか思ったりします。
iPhone4.0が、待ち遠しいです。
Googleによる、「ケンサク漬け」(食感は、さくさくな感じ)
Appleによる、「アプリ漬け」(食感は、ぷりぷりな感じ)
どちらが勝つかは、見物です。
私は、Appleが賢いと思います。
なぜなら、googleの検索には、半日前になにをすべきだったかは出ますが、
今、何したらいいかの回答が、ないからです。
世の中の人は、今、何をしたらいいかの回答を今、ほしいのです。
これには、twitterを利用しないと(編集=人間の力)を借りるしかないのです。
編集を排除することを本質とするgoogleエンジンには、実現できない結果です。
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