無邪気な人


高度成長時期に、昇格し続けた人とか、
おぼっちゃまとかは、
ビジネスは、
ゲーム理論だとか、競争理論だとかが、
働いているとか言うことをはじめとする、
高度なマーケティング理論が
まったく理解できないようであります。


そういった人は、私は、
「無邪気な人」英語で、ナイーブな人。スラングでは、Mickey Mouse。
と呼びましょう。


無邪気な人は、
「するどい指摘」と「文句」「悪意」が区別つかないらしいです。


分かりやすい例で言うと、
10年ほど前ですが、
ブランドのあるプロバイダーで勤めていた時に、
無邪気な社長は、
「めざせ100万人」とかを掲げて、
ほぼ死状態の、弱小プロバイダーなどを吸収しながら、
人数の確保に奔走しておりました。


今でこそ、普通のことですが、
カスタマーマーケティング(B to B)の仕事をやっていた私は、
「これからは、プロファイリングをしっかりして、会員のプロファイリングを
しっかりやることによって、有料で、優良な顧客に付加価値のあるサービスを
提供していきましょう。
今、ネットを始める人は、可処分所得の少ない人です。
貧乏人と倹約家を集客しても、それに対して、企業は金を払いませんよ。
企業がうちのバナーを取得したいのは、20代後半の女性、30代前半の男性。
可処分所得の大きい会員だから、その人たちに何かを買ってもらいたいから、
その人達に向けて、効率がいいからなんですよ。
企業にとって、おいしくない会員数を集めたところで、今時、
ビューとか、会員数とかで、なびくアホ企業は、減衰していきますから」


と説得した時、
ナイーブ社長は、
「君は、会社が会員数を増やして、いい方向に進もうと、一丸となって
やっている時に、なんで、そんな、水をさすようなバカなことを言うんだ」
って。

即刻、退社しましたけど。



すごく、悲しいのは、
無邪気な人って、
こういう細かい鋭い指摘とかを一切
記憶してなくって、
「君は、いつも、文句ばっかし、言ってたよなぁ」と
記憶してるところ。


ま、だから、無邪気な人なんだけどね。


江戸時代なら、「バカ殿」って
やつですかね。