RFID導入を決断する企業(その4)

意識が低い状態が人間が、のさばっている状態の工場は、
導入が早いと思われます。
なんとか、全体のレベルを平準化しながら、上に持ち上げたいからです。


実際に、最終製品を1000個出荷する工程を、今日、疑似体験した。


あるイベントに、パンフレットを配るために、
1000個の配布物を作ることになったので、
工程を組んだ。

全体では、複雑な工程だが、
私の担当した工程は、
クリアファイルに、10種類の紙を
入れて、終了する。



=紙1=紙2=紙3=紙4=紙5=紙6=紙7=紙8=紙9=紙10=クリアファイル


すべての、紙を1000部、用意し、
机の上に並べて、
人間ソート、すなわち、1枚ずつ、取って右へ流れて行き、
最後に、クリアファイルに入れるという工程を組んだ。


1000部、近くになってところで、
2枚目の、紙が、先になくなった。



他のところは、10部、余ってたり、
8部余ってたり、6部余ってたり。



それが、判明した瞬間、
工程を担当していた全員が、
「私は、絶対に2枚など取ってない」という顔をした。


元々の予定の、1000部を作成するためには、
印刷物のロット。200、500、1000という単位の袋を
(茶色の袋に入って、皺ややぶれ防止になっていて、保管状態)
くずさないといけなくなった。


全員が、ポカミスなくしっかり、仕事をやっていれば、
用意した材料(1000部ずつ)が、
全部、なくなって、
1000部が、出荷できるはずだった。





無性に、誰が、2枚以上、入れたかを徹底追及したくなった。


その後、あるやからが、こう言った。

「これだけ、やって、こんだけの数なら、誤差の範囲内じゃないっすかぁ?」


無性に、こいつが、いくつもの誤差を引き起こしているのを
証明したくなった。



たかが、こんな単純な工程で、
こうなるのだから、
複雑な工程の工場では、放っておくと、
自由な、誤差が発生することだろう。



こいつに、RFIDタグ埋め込めたら、どんなに幸せだろう。

こいつの工程を、常時監視できたら、減給か、解雇に
追い込めるのに。



工場長や、工場の社長の悩みが、
ひしひしと感じられた1日だった。