おもてなしの経営学と、言うけれど


Life is beautiful
にて、
おもてなしの経営学。と言うけれど、


iPodの企画は、
「幕の内弁当」企画ですね。


あれは、技術でもなんでもなく、
企画モノですよね。



なので、
ジョブスは、
幕の内弁当プロデューサということになります。


今、アメリカでも、
bentoという単語が、はやりつつあります。


じゃんがらラーメンで言う、「全部入り」です。


これは、いわゆる
イノベーションでもなんでもなく、
そこにある技術素材を、
割り切って、
顧客満足度のピークに達するように、
精査し、
徹底的に、ユーザがしたいことを
網羅し、
一つの弁当にするというアイデア勝負なのです。
で、その企画をいち早く、実現できたのは、アップルだけ。


その時代のソニーは、
「お総菜プロデューサ」が点在してただけです。


そこから、
「幕の内弁当」に最適化して、
寄せ集める人は、
確かに不在でした。


私自身も、ウォークマンの部隊に、1998年、
グレースノートCDDBに接続すれば、
「今なら、ネームブランドで、ライセンス料金を
ただでできて」世の中のニーズに対応できる
と提案した、「お惣菜」提案者でしたから。


そのお惣菜も、
「そんな、誰が作ったか、わからん、サイトに、ソニーが接続
できるわけがない」と、
猛反対されましたので。


60歳のおっさんが言うなら、ともかく。
26歳のオーディオ企画担当に、言われたので、
「こりゃ、あかんわ。」ってな感じでしたが。


基本的に、
「幕の内弁当」プロデューサは不在で、
「お惣菜」プロデューサが、そこここで、
苦労をして、誰にも賛同を得られない状態。
が、そこにありました。



もし、すごい社長が、そこにいたら、
そんな
「お惣菜」プロデューサを
一同に集めて、
「おまーら、世の中の人が、見た瞬間に欲しくなる
弁当を考えれ」と
会議したのかもしれません。


それが、社長プロデュース業です。


そこは、まじで、同意します。

すでに、ソニーは、
そういう「お惣菜」プロデューサのコミュニュケーションが
アングラで、できるような会社では、なくなってましたので、
社長企画でないとできあがらない状態でしたね。




しかるに、
アップルは、いろんな独自の技術で、
最先端にたってきたという事実からすれば、
iPodには、最先端の技術は
何もつまってない。


誰かの技術のライセンスを受けて、
または、
誰かのライセンスであることを知りながら、
支払わないで、つっぱしるという状態で、
「幕の内弁当」を出すという、
強引な企画だったわけです。


ある部分は、
「お惣菜」を買い、
ある部分は、
「お惣菜」をパクり。
「幕の内弁当」企画のみが存在した。



ある意味、調査しても、
「やっちゃえ、やっちゃえ」的な、
確信犯だったと言えるのではないでしょうか?


イノベーションのかけらもなく、
それは、
「パクリ祭り」


技術をもって、イノベーションという礼賛を
してたはずなのに、
いつのまにか、
「幕の内弁当」のプロデューサを
礼賛するという構図になってますが、
技術者の立場として、
これ、OKなんっすかね。


ま、経営的には、
儲ける応用技術という
バリバリの技術者からは、
「なんの、技術イノベーションねぇじゃん」的
エリアだと思うんですがね。



結局は、
「幕の内弁当」を最初に
作り上げた人への評価ですよね。


礼賛派:
こんだけ一つに、つまったものをよーく
考えたよね。


否定派:
こんなの、総菜、買ってきて、
ちょっとずつ、つめただけじゃん。


私は、礼賛派ですよ。
企画側、プロデューサ側の人間だから。


でも、技術者は、
技術イノベーションを推進するような技術者は、
そうじゃ、だめでしょ?




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