基本、システムは、性悪説、かつ、人間アホ説に立って

作られているんですね。


すなわち、
おおぜい集めると、
必ず、アホが一定の割合で存在するし、
かならず、さぼるやつが一定の割合で存在する。


だから、システムとしては、
それを補完するために、アホレートを下げるという指標で
くまれていくわけです。


ブルーカラーに置いて、オートメーションを行い、
ホワイトカラーに置いて、テンプレートを作り、チェックシステムを作り、
手入力をできるだけなくす方向に、
人の作業をできるだけ自動で、記録していくシステムを作るようになっていったわけです。


RFIDというものは、
そんな信用ならん人間に、大事なinput部分をまかせておいったら
ろくなことにならない。
というところに利用の根源があるわけです。


モノは、
うそつかない。
モノは、さぼらない。
モノは、順番を割り込まない。


だから、モノに何かをはりつけて、
その履歴を、機械が読み取れば、
人の思わくは、遮断されると考えるわけです。


先行する、バーコードシステムでは、
それを回避できる場面も多くありますが、
その入力が、ハンディー端末で、人がピッと
やるものであれば、そこに、
滞留したり、順番変えたり、破棄されたりする
可能性は否定できないので、
最終的には、
意識しないレベルで、ラベリングされ、
そのモノ自体が移動する履歴を
機械が読み取るほうが、人の恣意から
隔離できるわけです。


そういう意味合いから、
アホ排除、悪人排除のシステムとしては、
RFIDのシステムは、もってこいなわけです。


ですから、
最近は、カード型、入退出のシステムが、普通になっていますが、
これは、セキュリティー目的ということで
導入されていますが、
ある意味、
「さぼり発見」システムです。


「山下君は、仕事しないで、受付の女の子のところにいることが多いね」
という無駄を、発見するためのシステムなのです。


そういうことを理解していないと、
いわば、監視される側の人間に、成り下がってしまうのです。