RFIDは基本

無線技術なので、
かざすタグが、表に見えている必要はまったくなく、
また、
それを読み取る機械が、表に見えている必要もありません。


その状態なので、
通常の人間には、
意識下に両方がセッティングされ、
そのセッティングを知っている人間のみが、
いろんな情報操作や、いろんなコントロール操作などを
裏で、こっそりと行い、
結果的に、有利な立場にたてるということなのです。


たとえば、
このようなシステムを考えました。


ここは、青山のレストラン。


ワインソムリエの知識の豊富さでは、
都内、有数のソムリエが、お客様のニーズに答えて
地下のワインクーラーに在庫している
ワインをすべて把握していて、
料理に会わせて、ワインを持って来てくれて、
蘊蓄を語ってくれるのだと。


でも、
そのソムリエがその店を、辞めてしまったら
どうなりますか?


誰か、その代わりの人を雇うか、
いちいち、紙に書いたものを読み上げるか、
わかりませんって言うかですよね。


ソムリエ風の人が、蘊蓄をカンニングペーパで読み上げたような場合、その蘊蓄を求める客は
もう二度とこなくなるわけです。


この場合、
ワインすべてに、RFIDタグがラベルの下に
埋め込まれてたらどうでしょうか?


店員の胸ポケットに、RFIDタグのリーダーが入っていて
「こちらのワインは」と言って、
胸のあたりに、ワインをかざした瞬間に、
ワインボトルのラベルに埋め込まれている、RFIDタグ
胸ポケットのリーダが読み取り、
Bluetoothで、ホストPCとつながれ、
店員のイヤホーンセットに、
そのワインの重要情報が、いい案配に、
(このいい案配ってのがミソです。すごい人は、いい案配の情報を持っているだけだったりします)
流れてくるとどうでしょうか?


昨日来たばかりの
アルバイトでも、その重要情報を文章にして、
そのワインの蘊蓄を語るマネゴトは
できるわけです。


RFIDタグと、リーダーが、
随所に埋め込まれていることを知らない客は、
その男が、全部、記憶していて、
蘊蓄を語ってくれてる。
ああぁっぁあ。ありがたやーーー。
ありがた。
ありーーがた、やーーーぁ。


と信じて疑わないのです。


バーコードで代用できると、
言い張る、アホに言います。


これは、
バーコードでできますか?


ハンディ端末で、
ワインにプリントされたバーコードを
ピッと読み込んで、
ハンディ端末に
書いてある蘊蓄を
読み上げてもらって、
ありがたいですか?


IRFDの技術は、
この、無意識下に、
埋め込めるというところが重要なんです。


だから、
デンソーウエーブも
RFIDの端末を発売してるんですよ。


証券会社の画面って、
証券会社の人間が見ている画面と、
客が、見てる画面と、まったく同じ画面と思ってますか?


証券会社の人間の画面の方が
情報が多いに決まってるじゃないですか?


同じ情報を共有してると思ったら、大間違いですよ。


情報をたくさん、持っている人間のほうが
有利に立てるに決まってますよね。


それを、露骨に見せないで、
自然に、
あたかも、自分が知識を持っているがごとく、
ふるまえるのが、
RFIDの技術の利用例の醍醐味なのです。


本日の、ネタばらしは、ここまで。