RFIDはコストダウン(2)

バーコードシステムを導入して、困ってらっしゃる
お客様にヒアリングをしました。


確実に、情報とモノの一致(情物一致)が、半日のレンジどまりになり、
絶対にリアルタイム処理できない。


これは、
どこでも起こっていると考えられます。
日本全国だけでなく、海外でも同じです。


何度も言うようですが、
その昔の、トヨタ方式によれば、
1つの処理をおこなって、その処理の開始・終了という情報の
処理を、1つ終わるごとに、インプットする奴は、
アホ、まぬけ、カス、犬畜生。と言うふうに教育されているので。



かならず、昼休み前に、
バーコードの入力を、「ピピピピピピピピ」
と一気に行います。
そして、帰宅する前に、
バーコードの入力を、「ピピピピピピピピ」
と一気に行います。



確実にすべての工程において、
半日のずれが生じます。


で、やはり、若い大学院、出たばかりのあんちゃんに、
「1つ1つ、入力してってあれほど言ってるじゃないですかぁ」
と、言われたところで、
昔の、トヨタ方式によって、
「1つの処理が終了した記録を、1つ1つ、記入するのは、
まぬけのやることである」と体にしみついてしまっているので
変更できないのです。



従うわけがありません。


このような、断絶の戦いを、表裏で、延々したい会社は
ともかくとして、
コストダウンをめざす会社としては、
やはり、
自動認識できるしくみが、必要と考えます。


むしろ、
バーコードシステムのまま運用すると、
現実問題として、
工員どうしのコミュニケーションの断絶とかになってしまうほうが
問題と言えます。


たとえば、
A工程の工員aが、B工程に運んだあと、
B工程の工員bが、バーコード入力が未入力であることを
発見します。そして、aに内線で電話します。

b「おーい。おまえのさっき持って来た、製品、入力終わってないから、
はやく取りに来てくれ」
a「すみませーん。今、手が離せないので、持って来てもらえますか」
b「ふざけんなぁ。お前の未入力のせいで、こっちは、作業が開始
できねえんだよ。お前のミスなんだから、おまえが、取りに来い。ぼけ」
a「すみません。本当に手がはなせないので、取りに来てください」
(ガチャン)



そのあとは、口喧嘩なり、なぐりあいの喧嘩なり、
塩を多くとるカルチャーの場所なら、
確実になぐりあいの喧嘩です。


バーコードシステムだと、
無駄がはぶききれないようです。


むしろ、無駄を生み続けるのかもしれません。
いや、もっと、むしろ、トラブルを生み続けるのです。


人間の手を介しているから、ある程度以上は、
切り詰めることができなくなって、折り返してしまうのかも
しれません。


というか、システムを固定して、
運用でカバーしようとすればするほど、トラブルが
増えて行っているというのが現状なのでしょう。
そこからは、残念ですが、
考えれば考えるほど、運用ルールを変更すれば、変更するほど、
コストアップになります。


原価を上げていく仕事は、したくないですね。


「運用カバーのトラップ」と名付けましょう。


であれば、RFIDシステムで、システム拡張して、カバーするしか
道は、ないと思われます。