RFIDはコストダウン(3)
バーコードシステムを導入して、困ってらっしゃる
別のお客様にヒアリングをしました。
バーコート入力遅延によって、
半日や、一日での帳尻は、あうのだが、
「今日、出荷するものが、どこまで出来上がっているのかが、
今わからない」
バーコードシステムの限界点です。
これは、
気の短いお客様が相手の場合、致命的です。
RFIDの導入が完了し、
工員の方々が意識しはじめると、
新たなる「見える化」運動が、始まるはずです。
たとえば、
電光掲示板をはりつけ、
本日の目標:80台
現在の完成数量:63台
あと: 17台
このようなものが、リアルタイムに見える化され、
工員の方は、声をかけはじめます。
「おーい。最終工程に人が足りないぞ。2−3人、ヘルプに入ってくれ」
「最初の工程は、一旦ストップして、最終工程に2人とも、ヘルプに入れ」
「了解しました」
どの工程に、いくつ半製品の在庫があるのかが
すべて把握できているからこそ、
工員たちの、声の掛け合いが、的確に行われるのです。
これが、もし、リアルタイム把握できてなかったら。
「おーい。今、最終製品は、いくつ出来てんだ?」
「わからないです。」
「おーい。入力終わってないやつ、入力さっさと済ませろよ」
「入力なんか、やってたら、作業がストップするじゃねえかよ」
「やばいかもしれないから、最終工程に手伝ったほうがよくねえか?」
「いやだ。自分のところのせいで、納期遅れになったら嫌だから、
恐ろしくって、手伝えねぇ」
って、ことになっているのでは、ないかと思われます。
最後の工程に人を増員しさえすれば、
その判断が、4時間前にできてさえいれば、
すなわち、その判断材料(半製品の在庫数)が、ありさえすれば、
納期は守れたということが、17:30に判明しても、
手遅れなのです。
バーコードシステムでは、死んだ人(NGが発生)の解剖(解析)が
できます。
でも、緊急救出は、できないのです。
納期が守れなかったことが、納期が過ぎて直後に、
判明しても、まったく無意味なのです。
あと、ちょっと前に、そうなることがわかってたら、
がんばったのに。と、
工員は、全員、うなだれます。
なーんか、バーコードシステムで、「ぴっぴっ」してるの、
まったく、「意味ねえ」し、「無駄だ」と、思い始め、
どんどん、バーコード入力が、遅延します。
絶対に蘇生させる、すなわち、ぎりぎり納期を守るためには、
バーコードシステムの部分を、
RFIDシステムで、システム拡張して、カバーするしか
道は、ないと思われます。
導入事例が、ありましたね。
http://www.computernews.com/DailyNews/2007/03/200703070502837A83562020.htm