派遣社員というリトマス試験紙(2)


派遣社員を雇って、社員と同じような要求をしてくる会社も
ありますが、普通は、済み分けがしっかりされています。


済み分けをするためには、
その仕事のワークフローと段取りをしっかりしないとできない
のです。

で、自然とjob descriptionができてくるわけです。


ワークフローと段取りをはっきりさせることによって、
社員が何をどこまでやっているのかが、
測定可能になります。


測定可能になるということは、
事務系であろうと、生産性が計られ、査定ができると
いうことになります。


すべてが社員ということで、ゆるゆる系になってしまっている
会社では、そういうことが、すべて、
なし崩し的に、決まっているのか決まっていないのか
わからない状態になっていて、
そのおかげで、得をしている人間が、既得権で、
のさばっているのです。


百貨店の婦人靴売り場で、
レジだけ売って、「あたしの売り上げが一番ね」
と言い張る、49歳の未婚の主任は、減給、クビ、契約社員
できるわけです。

社員が、その測定をやれば、人間関係がやばくなりますが、
社外の人間が、その測定をやっても、「客観性」が保たれます。


コンサルタントにお願いすることもできますが、
コンサルタントを使っても、現場の苦しみや、
49歳のレジ打ちのみ女のちくり、とかは、しないわけで、
なんだかわからない、係数とか、%みたいなものをくれますが、
現場の苦しみなんかは、理解できないし、理解できたとしても、
適当にまるめてしまうわけで、派遣社員のような客観性のある
具体的なワークフローの切り出しは、できないのです。


情報の棚卸しや、製品の棚卸しは、
ある意味、業務に完全に組み込まれてしまっている人より、
「なーんも知らん人」で、これから業務に組み込まれる人に
まかせたほうが、「人ごと」と「自分のこと」の間にあることに
なって、よい整理と、よいアイデア出しにできるのです。



いつまでたっても、一生「人ごと」扱いしかできない、
コンサルタントにまかせても、無理です。


彼らは、経営者の喜ぶ話を、さも「もっともらしく」
プレゼンして、金取る、「金とり虫」という寄生虫ですから。