職人という生き方(2)


いったん、
とんでもない過当競争に
まきこまれて、その後、
市場飽和が、過ぎ去った後、
場合によっては、
ニーズが残っていくものもあります。


わかりやすい例で言うと、
プラスティック、化学繊維、ゴム製品などに、
いったんは、置き換えられたものが、
手作りなど、やってられず、
その職業のほとんどを
消し去りました。


でも、
「高級椀」
「本物わらじ」
「本物雪駄
「本格、着物」
そういったものは、
ニーズが、再浮上したものです。


それは、
富裕層が、そういった商品を高い金を払ってまで、
買い求めるからです。



オープンソーサーながら、
いったん、
提供飽和になった状態になった際、
本当に好きなら、
やり続けられます。


でも、そこまで好きじゃなかったら、
給料が、10分の1になる、20年間を
耐えられるのでしょうか?


お椀を製造してる手工業で
店をたたんだ人たちは、
その20年を、待ちきれなかった人々です。



よーく、自分の心を
確かめてください。


斜陽した、または、外国に仕事を
奪われたときに、
20年、じっと、好きを貫くことができますか?


そういうことだと思うんですよ。


職人の選択って。


そこが欠けている議論が、あまりにも、多すぎる。