クーポン祭りの落とし穴

クーポン祭りの落とし穴


末法思想といいましょうか、
壷販売ともうしましょうか。


飲食店が、
特に、なんの取り柄もない飲食店が、
クーポン祭りに参加してると思います。


が、
落とし穴ですよ。


クーポンって、同じレベルのサービス内容があって、
最後に背中を押す。くらいのイメージでやってる分には、
問題が起こらないです。


でも、料理もサービスもたいしたことないから、
集客できてないのに、
「クーポン頼り」になって、
クーポン発行人に、だまされて、
クーポンで店を盛り上げよう的に、
単純に考えていると、とてつもなくやばいです。


クーポンで儲かるのは、クーポンの発行プラットホームを
もっている会社のみです。

クーポン利用者として、クーポンに群がる人の大半は、
「貧乏人」と「倹約家」です。

で、一見さんで止まりです。


速攻で、クーポン比較サイトが
大量に立ち上がり、
「貧乏人」と「倹約家」は、その比較サイト経由で
大量に流れこんで、一回だけ、クーポンを利用してくれたり
します。


で、そんな、
「貧乏人」と「倹約家」が、何回も来てくれるような店は、
クーポン発行を失敗して、ふたあけたら赤字だらけの
アホクーポンを発行している店です。笑


ちょいクーポンでは、
「貧乏人」と「倹約家」は、
決して、常連にはなりません。


なぜなら、安いところを探しているので、
基本、値段だけで来ている人なので、
クーポンがなくなった瞬間に、見向きもしません。
クーポンが、一人、一回限りとなっているので、
その一回限りだけ、来て、あとは一生来店しないでしょう。


だって、「貧乏人」と「倹約家」です。


これは、
かつて、
オプトが陥っていた罠で。


彼らは10年ほど前、迷走してました。

「懸賞サイト」みたいなのを運営していて、
次は、
「比較サイト」にシフトしようかな。みたいな戦略でした。


で、プレゼントだけをタダでもらえるから集まっている人たちが
ビューアーですみたいな、彼らに広告を打てば、
きっと購入してくれるはずでしょう。
みたいな、バナー広告営業をしてました。


でも、
よーく考えてみてください。


懸賞サイトに集まっている人は、
金出して買うつもりがないか、買えないから
来てるんですよ。


そのしくみをバナー広告を出す企業が
気づかないわけがないですよね。


どんなアホ会社でも、3回広告出して、
何も起こらなかったら、気づきますよね。


そうなんです。

「貧乏人」と「倹約家」を集めても、
閲覧者(金をはらうつもりがないけど、きてる人)だけが、
大勢くるだけなんです。


20年前にあった実際の事件を話しましょう。


カナダで、
「通信アクセスを20倍、早くつながるシステム」という特許を取った
エンジニアがいます。


で、最初は、一つの会社にこの特許をライセンスする契約を取りました。

で、ライセンスした会社は、
「20倍はやい、電話会社」と広告を売って
売り上げを伸ばしました。


で、このエンジニアは、別の会社に、
同じものを売りに行きました。

すると、別の会社も、
「私たちも、20倍はやい、電話会社」と広告を売って
売り上げを伸ばしました。


で、ほとんどの会社が
ライセンスしました。


で、結局、どうなったか。

ライセンスしないで、別の手法で、会社のアイデンティティ
掘り下げた会社だけが、サバイブし、
それ以外の会社は、横並びで結局、
エンジニアに金払っただけで、
何もおこりませんでした。


クーポンは、この「通信アクセスを20倍、早くつながるシステム」
と同じじゃないでしょうか?


取り柄のない会社が、一時、潤うかのように見えるだけで、
結局は、
また、
横並びに戻って、
プラットホームに金を、吸われて終わりです。


何を言っているか、わからない人は、無視でいいです。



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