「がんばればステーキ」が高度成長期を支えた

「がんばればステーキ」が高度成長期を支えた



ステーキ店のスエヒロ商事、破産手続き開始 負債9億円 :日本経済新聞


ステーキと言えば、超贅沢品だった時代です。


いつからか、
280円で牛丼を食べれるように、ガストで780円でステーキランチが
食えるようになってしまうとね。牛肉が、コモディティ化するし。www



「がんばれば、ステーキを食わせてもらえる。」ってのが、
高度成長期の若者の原動力になってたんですよね。


昭和30ー40年代の高度成長期、
安月給のヒラ社員は、自分の金で、ステーキなんか食えません。


高給取りの部長や社長に、言われます。
「売り上げ目標達成したら、銀座でステーキを奢ってやるぞ」


自宅でだって、ステーキなんか食事、普通出ません。


お父さんに言われます。
「通知表オール5だったら、銀座でステーキだぞ!」



そりゃ、1年に1回、食えるかどうかわからない、牛肉を
腹一杯食えるということになると、
めっちゃ、がんばるわけですわ。


ってな感じで、
「腹いっぱい、牛肉を食いたい」ってのが、
若者のハングリー精神の原点だったわけです。


牧場の進化や、輸入牛肉の進出により、
普通に牛肉が食えるようになってしまった今では、
「売り上げ目標達成したら、銀座でステーキを奢ってやるぞ」
など、言われても、
「別に、ガストで780円で食えるし、ほっかほっか亭で、690円で食えるし、牛丼280円だし」
ってことになっていては、
ハングリー精神は生まれないわけで。


食文化と、食堂は、連動してるわけですわ。www


ってか、蒲田の工学院大学の食堂、どうするんだろうな。ww



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