RFID導入による「まる見え化」実例(その2)
昨日の例をチャート化してみると、こんな風になると思われます。
担当--- 8:30----------- 12:00-- 13:00---------------- 17:00
A1--- oooooooxxoooooooooxxxxxoooooooooxooooooooxx
上記、o=就労、x=就労以外の何か
そうすると、また別の観点から見えてきたりするわけです。
(1)A1さんは、休憩時間前や帰宅前20分前になると、次の仕掛かりをしない
(2)朝は、すぐ仕事にかかっているようだが、昼食後のとりかかりが遅い
などでしょうか。
プロットをながめていると
エクセルより、いろんな、ヤバい点をみつけられたりします。
私が、経営者なら、
まず、A1さんの給与、再検討が始まると思います。
(1)就労時間に固執するならば、現状、
oooooooxxooooooooooooooooooxooooooooxx
の全体に給与を支払っているが、本来は、休憩が5分であるから、
支払うべき給与は、
oooooooxooooooooooooooooooxoooooooo
と計算する
(2)時給という壁を取り除き、(成果物の個数)x(その成果物給)を
支払う。
(3)もう一歩進んで、
労働者はなく、テナントと言う発想を取り入れ、
成果物は、営業売価を工数で案分し、工場の施設の使用料を徴収する。
(成果物の個数)x(その成果物給)-(工具、工場機械の賃料)x(1日分)
それぞれの効果です。
(1)休憩をとりすぎたり、無駄な会議に付き合わされると、
自分の時給が減るので、就業に集中するように、意識改革が
行われる。
(2)成果物を早くあげようと、意識改革が行われ、
生産性が上がる。
帰宅前であろうと、最後まで、就業に集中するようになる。
(3)営業のアクションや、その製品が店に並ぶことまで、
意識改革が行われ、設備の利用方法まで、検討するようになる。
ファクトリーオートメーションによって、
考えない就業者を生み出してしまったわけですが、
RFIDの導入によって、「まる見え化」することによって、
工場就業者の意識を現場から、変えてしまうことが
できてしまうわけです。
なぜなら、
RFIDシステムは、「カウンタ」と「ストップウォッチ」という
客観的な指標を前提としており、
この指標は、老若男女、世界共通、宇宙共通のフォーマットだから。