RFID導入による「まる見え化」実例(その4)

「自分肩たたきシステム」(その2)


昨日のエントリーが長くなりすぎたので、2つに
区切りました。


ヨドバシで、RFID試験導入が行われているのは、
まったく別の理由から始まっています。
CRM」であったり、家電製品の修理における「トレーサビリティ」です。


でも、もしかしたら、
デジタルデバイドな、年配店員(肩書きだけマネージャクラス)を
自分から退社に追い込む「自分肩たたきシステム」なのかなと。


仮に、ヨドバシの本店、パソコン売り場で、各棚には、「据え置きリーダ・ライタ
が設置され、店員には、胸ポケットに「ハンディリーダ・ライタ」が
配布されているとする。
(1)顧客が製品棚Xから、製品EVKを手に持つと、製品EVKが
X棚から離れたというログが棚Xの「据え置きリーダ・ライタX」から、
取得される
(2)顧客が店員Aに説明を求めると、製品EVKにつけられたRFIDタグ
店員Aの胸ポケットの「ハンディリーダ・ライタA」から
読み取られ、「顧客に店員Aが説明をしている」というログ
時間とともに、取得される
(3)製品EVKが、棚Xに戻されると、棚Xの「据え置きリーダ・ライタX」から、
顧客によって、「未購入」というログが、時間とともに、取得される
(4)もし、(2)の直後、
店員Aの説明が不足していて、店員Bが説明補助に入ったとすると、
店員Bの胸ポケットの「ハンディリーダ・ライタB」から
製品EVKの情報が、取得され、「顧客に店員Bが説明をしている」
というログが時間とともに、取得される
(5)その後、顧客が購入を決定し、
レジPに並ぶと、店員Bが、レジ打ちをする。
RFIDレジPは、店員BのネームプレートRFIDも読み込み、
この製品EVKは、「店員Bが、顧客に販売した」というログが、時間とともに、
取得される。
(6)もし、店長Dがレジ打ちしたとすると、
RFIDレジPは、店長DのネームプレートRFIDも読み込み、
この製品EVKは、「店長Dが、顧客に販売した」というログが、時間とともに、
取得される。


これを、購入までの「工程管理表」で表記するとこうなる。



製品EVKの顧客による購入までの、工程管理表

A----oooooooooo
B----------------ooooooooooooooooooo--レジ工程完了


もう一つのパターンは、
A-----oooooooooo
B-----------------ooooo
C----------------------ooooo
D---------------------------o--レジ工程完了



売り上げ会議に
社長が、このログを見て、
「店長Dよ。おまえ、レジ打ちおじさんか?」
と言われたら
店長Dは、「自分肩たたきシステム」を運用するしかないのだ。