RFID導入を決断する企業(その2)


RFID導入は、すなわち、中小企業の再生、というか
存続をかけての導入であることは、
昨日のエントリで書きました。


バブル崩壊以来、
部品工場に限らず、ほとんどの工場は、
少品種大量生産」のかつて、日本の専売特許だった
工場生産品目は、
中国を中心とするアジア諸外国に、コストで
すべて奪われました。


日本の工場で、やることが残っているのは、
今のところは、
多品種少量生産」しかないのです。
これも、早く、体力をつけておかないと、
また、全部、中国に持って行かれます。


その中で、注文をとりつつ、利益を得つつ、在庫は、極力
押さえる必要があるのです。


むしろ、中小企業のほうが、部品工場のほうが、
そのニーズは、大きいのです。


なぜなら、はじは、振れ幅が大きいからです。
大きい旗を振るときを考えてください。

ハジの「ビロビロ」したところは、旗の棒について大きく揺れます。
しかも、旗の布の揺れの影響も受けます。
最後に、自分自身が風で揺れます。


しかも、量産のラーニングカーブは、少量であるが故に、
急激な立ち上がりと、急激な落ち込みの性質を持っています。


なので、
「在庫の山」を、自分が作ってしまったら、えんがちょ


そのような、ババ抜きのババを引いてしまわないように、
社員全員が「意識改革」をしないといけないのです。


そんな中で、一人一人を、
いままでのやり方をとっぱらって
説得している時間はないのです。


「急発進」「急ハンドル」「急ブレーキ」に
文句を一々言う奴を
置いておく余裕はないのです。


「在庫の山」を作ったら、おしまいなのですから。


生産計画システムは必須ですが、
そこにインプットする、情報は、
現場の現実の現在のデータであることが要求されるのは
むしろ、中小企業であると結論づけます。