ソーシャルメディアで企業に対するエンゲージメントを高められるか

ソーシャルメディアで企業に対するエンゲージメントを高められるか


勉強会で、検討した事項を、掘り下げて論じる。


導きだされる結論。


エンゲージメントを高める部分に、目標があるのなら、
広報担当者がCMとソーシャルメディアを両方見るべきだし、
エンゲージメントと関係なく、売り上げを伸ばしたい目標が
あるのなら、マーケティング部担当者が、ソーシャルメディア
見るべき。


以下、その補足。

自分にとってエンゲージメントが高いものを検討してみた。


まず、ソニー製品。
これは、父のこだわりを受け継いでいるような気がする。
最初に買った製品(LLカセット)がそうであること(My First Sony
自分が英語ができるようになった決め手は、最初に買った製品。
エンゲージメントが維持されたのは、ウォークマン効果と、
自分がソニー社員になったこと。(ソニー社員は、ソニー好き)
社員になりたいと思ったのは、自分がそういう恩恵を受けたように、
みんなに人生に革命を起こすような製品を作りたいと思ったから。
CMは、あまり関係ないようだ。


次に、アップル製品。
1984年のKnowledge navigationというCIビデオ。
見せてもらったのは、1988年の企画の学校(企画の寺子屋)で。
感じたのは、この会社が、自分の人生に革命を起こしてくれるということ。
最初に買ったPCが、Powerbook100というノートブック。
しかもその製品は、ソニーOEM
以降、買い続けてる。
しかも、大嫌いなソフトバンクがキャリアなのに、iPhoneまでも。


最後に、大塚食品、というよりジャヴァティー
健康ブームにのり、日本発の自販機での、無糖ティー
「日頃から、市販の紅茶は甘すぎて、困る。
甘くないものを、売ってくればいいのに。」
と思ってる所にジャヴァティーが発売された。
このエンゲージメントは、お茶は自作するというアクションと、
ジャヴァティー製造中止により、消える。
再発売してますが、無糖モノが増えすぎたせいで、
高級茶ブランドに移ったので、私には、縁のない人に
エンゲージメントし直し。笑


これらから、抽出できるキーワード。
最初。
こだわり。
革命。


高価な製品や企業そのものに対するエンゲージメントと、
個別商品、サービスのエンゲージメントは、
別個で議論しなければいけない気がします。


不動産、車、PC、AV機器、楽器、そういったものは、
エンゲージメントは、あまり崩れない。


ジュース、お菓子、服飾、食堂、そういったコモディティは、
エンゲージメントは、崩れやすい、または、ない。


エンゲージメントをたかめるには、
企業と個人が、こたわりを共有すればよい。


エンゲージメントは、心の中に強烈に確立されるものだから、
CMの影響は、たいしてなかったが、CMで、こだわりを演出している
ものについては、影響を受けるようである。
日産の「愛のスカイライン」とかは、そういった類い。


ソーシャルメディアは、そういったこだわりの演出のための作業に使える。
だから、どちらかというと、
マーケティングより広報作業的アクションアイテムを追求すべきである。


なので、勉強会であった例のように、CMのイメージキャラクターと
ソーシャルでのキャラクターが2本あっても、おかしくないが、
こだわりを演出するためであれば、統一したほうがよい。
伊藤ハムは、この論点に気付いてさえいないことは、確かですが。笑


なので、エンゲージメントを高める部分に、目標があるのなら、
広報担当者がCMとソーシャルメディアを両方見るべきだし、
エンゲージメントと関係なく、売り上げを伸ばしたい目標が
あるのなら、マーケティング部担当者が、ソーシャルメディア
見るべき。


っていうか、コンベンショナルなマーケティング議論では、
語れないくらい細かく場合分けしないと、総括論は、できない
のが、ソーシャルメディアだけどね。


いわゆる、中途半端メディアだから。笑



.