ソニーが、なぜ、iPhone, iPadを実現できなかったか?


ソニーが、なぜ、iPhone, iPadを実現できなかったか?


単純です。
iPhoneまでの道のりの途中、途中で、
経理屋や、過去の事業モデルの長に邪魔されて、
プロジェクトを中止したり解散したり、
事業部間の壁を設定して、
合体製品を拒否してきたからです。


つまり、事業を立ち上げている最中に、
「一寸先は、Yummy(おいちぃ)」なのに、
そのおいしさまで、待てない、将来が読めない経営者や構成員に
キャンセルされてきた歴史です。


プラス、広範囲に渡る技術的、企画的センスのある人達を
追い出してきた歴史です。


しかも、すべてをまとめるような、発想を実現しようとしても、
それが意味することがわからない人たち、
敢えて人達といいます。
事業部の壁を、一切、越えられず、
一つの製品に、まとまらなかったのです。


iPhoneを要素分解します。
1)音楽再生プレーヤ
2)デジタルスティルカメラ
3)デジタルビデオカメラ
4)ケータイ電話
5)タッチパネルタブレット端末
6)電子手帳(Non PCモバイル端末)
7)ゲーム機
8)ダウンロードサービス


ソニーに、
iPhoneが実現できなかった歴史は、
そのすべての技術と製品を持ちながら、
理解力のない人に、邪魔されて来た歴史です。



まず、音楽プレーヤですが、
「ハードディスクウォークマン」から「メモリーウォークマン」という
発想は、ソニーから始りました。
その頃は、
今となっては、みんなが認める、
カスみたいなMDウォークマンが全盛期でした。


結局、ウォークマン名残りの取締役によって、
ぐちゃぐちゃにされてました。


しかも、CDDB契約(iTunesの元となった音楽データベース web2.0)の提案を
「なんで、ソニーがそんな、わけのわからんネットサービスと接続しなきゃならん?」
と拒絶しました。


ハードディスクウォークマンは、いつまででも、商品化できませんでした。

しかもメモリーウォークマンは、メモリースティックというソニーの独自規格に
縛られ続け、過去の異物である、特殊なソニーの独自のMD資産の圧縮技術という
足かせをつけられ続けました。


次、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、
ソニーの得意分野です。 高性能も、小型化も得意です。


電話機も、それなりのシェアあります。
デジカメやビデオと、合体するのだけは、成功しています。


タッチパネルは、ジェネラルマジック。早すぎて失敗しましたが、
ジェネラルマジックをもう一度は、iPadより前には、実現されませんでした。
今頃、やっても、もうiPadには、勝てません。


電子手帳、クリエという製品がありました。
通信機能は、遅く、
電話機との合体をするまえに、解散してしまいました。


ゲーム機。何とも、合体せず、
ソニーコンピュータエンタテインメントという、独立政治で、
独立製品を作り続けてます。


ダウンロードサービス。
ソニーミュージック内で、いにしえのCDメディアの販売体制の
敵とされ、いつまでたっても、うまくいかず。


そのスピンアウトで、モバイルダウンロードというしくみも
あったのですが、
儲かるからといって、しょーもない、着メロビジネスに
執着しすぎて、
その上、いにしえCDメディアに邪魔され、
iTunesは、いつまでたっても実現されませんでした。



あああああ。井深さんが、生きていれば。
と思っているのは、私だけではないはずです。


あくまでも、結果論ではありますが、
iPhoneになれたかどうかってのは、ありますが。


最初にやってないと、後から市場に入るのに否定的な
プライドを持っている、そんな中途半端な人種なだけに、
後から参入することさえ、遅れていたのでは、ないかと
感じます。


ご愁傷さまです。


結果論と考えてる人が、今、ソニーに残っているのでしょうが、
何度も邪魔されて、結局、将来が見れなくって、
辞めていった人間としては、
単なる結果論と、捉えるのは、とても、おかしなことだと
感じています。


敢えて、書きました。


PS
そういや、Bookmanってのも、あったな。笑

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