ホワイトカラーの工数のリアルタイム「みえる化」


工場の労働者は、比較的その工数が、
計りやすい状態にありますが、
いわゆる、ホワイトカラーの場合、
実際のところ、
何をやっているのかわからない状態にあります。


しかも、
工数という感覚が、結果論的に、出て来ますが、
それまでは、工数を考慮せず、作業を無防備に
とりあえず、やってしまう、すなわち、
工数垂れ流し」の状態を発生させることが多いです。


ある大企業での経験です。
もう、かれこれ、15年くらい前の話です。
ある企業で、係長をやってた頃の話。


4Fにある販売企画の課長と、
3Fにある経営企画の課長は、元々、犬猿の仲。


販売企画の課長が、
「3Fにある保管棚は、元々、販売企画の予算で買ったものだから、
4Fに持っていきますね」
と宣言して、
私を運搬員として、移動させた。


すると、経営企画の課長は、
「元々の予算計上の社内管理としては、経営企画の予算計上なので、
経理的に経営企画で管理すべき」
と宣言して、
私を運搬員として、移動させた。



それを、2往復繰り返し、
あげくのはてに、お互いが、無駄にエスカレーションし、
販売企画部の部長と、経営企画の部長が、電話で、
たかが、2万円の棚について、話の発端から、
その経緯から、延々と、
この件について、1時間近く、議論し始めた。


それでなくても、業務で忙しい私は、
何度も、こーんな、くっだらないアホ議論の「工数垂れ流し」に、
巻き込まれるのが、ばっからしいので、
こう言った。
「すみません、たかが、2万円の棚のために、
大の大人が、どれだけの工数をつぎ込むつもりなんですか?
すでに、もう、棚が、10個買えるくらい、工数つぎ込んでると
思いますけど」
と叫んだ。


周りは、シーンとなりましたが、
議論は、おさまりました。


っていうか、50歳、越えてて、
2万の棚のために、
何も利益を生まないような議論のために、
20万も、かけてることの
不条理に、気がつかないのは、マネージメントとして、
致命的です。


ああ、くだらない。


その後、無意味に、チクチク、いじめられましたけど、
会社のことを、考えてるのは、
その馬鹿な、課長、部長連中ですか?
私ですか?


工数が、リアルタイムに、見えるようになっていれば、
自分たちから見ても、端から見ても
こーんな、ばかげたことを平気でやってしまう、
マヌケなことにならないような、なんらかの「みえる化」が
できれば、こーんな、アホ行動は、起こらないと
昔から、実感してるんです。


ホワイトカラーの工数が、
今、どうあって、どう使われていて、
どう使われようとしているのかが、リアルタイムに
わかるような、
その手法を、RFIDを用いる手法で、考え中です。




コンテンツ制作においては、段取りの良さが、コンテンツの良さを決める。